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映画『SLAM DUNK』 | 中国で大炎上「上映禁止だ!」

映画『SLAM DUNK』が中国で大炎上

 中国でも公開が始まった映画『THE FIRST SLAM DUNK』。原作者である井上雄彦氏が監督まで務めたという気合の入れようで、興行収入は4日間で4億人民元(約77.1億円)を記録し、大ヒットしている。この成績を支えているのは、
「上海では、1997年からアニメがテレビで放映されました。そのとき、私は17歳の高校生でしたが、夢中で観ていました。映画は上映初日に行きましたたが、まさに青春がよみがえった感じです」(40代・上海で英語教師を務める中国人男性)
「僕らも年を取り、結婚して子どもがいたりしますが、ぜひ子どもも連れて観に行ってほしいですね。とくに男の子なら、試合への情熱や、安西先生の『あきらめたらそこで試合終了ですよ』という言葉から、あきらめない気持ちを学ぶことも多いでしょう。とにかく懐かしい作品です」(40代・中国人男性)
と、原作の漫画やアニメにふれてきた、中国人男性たちだ。
井上氏は20日の公開に合わせ、Twitterに、中国語で公開をお祝いするコメントを発表。宮城リョータのイラスト上に、「HELLO CHINA」という文字が表示される短い動画つきだった。

投稿に噛みついた、中国ネット民

「Twitterの文章自体は、『みなさまに楽しんでいただければ幸いです』程度の、なんでもない内容でした。ところが、『HELLO CHINA』のうち『CHINA』の『H』だけが黄色くなっていたんです。これに文句がつきました。『Hを飛ばして読むと、外国人が中国を侮辱する『CINA(支那)』と読める』という意見が出てきたのです」(ジャーナリストの角脇久志氏)

中国SNSでの批判の声

《Twitterの投稿の『CHINA』の黄色い文字でHだけ色を変えて『CINA』(シナ)とは、どういう意味だ?》
《スラムダンクは大好きで、井上雄彦先生に感謝します。しかしどうしてCHINAの一文字の色を変えたのか。CINA(シナ)と読むのを意図したのか?》
《数年前に香港独立の動きがあったが、彼は自分がどういう立場なのかまったくわかっておらず、あきれて言葉も出ない》

「『SLAM DUNK』は上映禁止にされるべきだ! なぜなら作者の井上雄彦はTwitterの宣伝で『CINA』と意図する投稿をしたからだ。それに彼は数年前に、Twitterで香港に関する投稿に『イイね!』を押していた。作者の中国に対する態度は友好的ではない! だから、『SLAM DUNK』の映画の上映もアニメの放送も、禁止にすべきだ。そのほかにも、関連する作品も二次創作も禁止にするべきだ」

背景にはそもそもの井上氏への“不信”

 「井上氏は、2019~2020年にかけておこなわれた香港民主化デモについて、民主化勢力を支持するようなスタンスを取りました。評論家で中国当局に批判的な石平氏や、河野太郎氏が投稿した強引なデモへの取り締まりを憂慮する投稿に『イイね』を押したため、中国の愛国系ネット民から攻撃を受けた過去があるんです。今回、この事件も蒸し返されています」(角脇氏)

彼らは、中国で1990年代以降に生まれた若い世代の民族主義者。とくに台湾独立運動や香港民主化運動、チベット独立運動に対し、大人数で攻撃的な書き込みをおこなうことで知られています。日本でいえば、いわゆる“ネトウヨ”のような存在です」(角脇氏)

SNSの声

何で勝手に文字消して読んで勝手に怒ってんだろ?

国旗に合わせてそういう配色にしただけでしょ

「国家安康 君臣豊楽」みたいなものか

勝手に妄想してキレられても…

国の国旗カラーにしてるだけ

ネガティブ過ぎ!!

徳川家康並みにイチャモンつけるねぇ

バガボンド見ればいいんじゃない?

さすがにこれはこじつけ

人の振り見て我が振り直せ