10年以上前の「考察本」の答え合わせ
『ONE PIECE』の連載が始まり、早四半世紀。
さてそんな『ONE PIECE』ですが、連載が長期化するにあたり伏線や今後の展開を予想する「考察本」というものが続々と刊行されています。古くは2000年代に登場しており、そのなかで考察されていた今後の展開の答え合わせが可能になりました。果たして当時の「考察」は当たっていたのでしょうか?
考察1「ダダンはルフィの母親ではないのか?」
2009年に刊行された「考察本」に登場する説がこちら。
ダダンとは単行本45巻で初めて名前が明かされた人物です。どうやらルフィと非常に近しい間柄らしいということで、ファンの間でも「何者なのか」という議論が行われました。愛読者ならお分かりの通り、この説は立証されませんでした。
ダダンとはルフィとエースの仮親である山賊の頭です。「とはいえ母親説が可能性として浮上するのは自然。同書ではガープとの友人という説も提唱しているので決して間違っていたとはいえない。」
考察2「10人目の仲間はバーソロミュー・くま」
こちらは2010年に刊行された人気考察本に登場した説。
ルフィがゴムゴム(5656)の実、チョッパーがヒトヒトの実(110110)の実、ロビンがハナハナ(8787)の実、ブルックがヨミヨミ(4343)の実ということでニキュニキュ(2929)の実の能力者であるバーソロミュー・くまが10人目として仲間入りするのではというもの。
単行本の質問コーナーでも指摘されており、ほぼ確定かと思われていましたが、(ルフィを含めて)10人目の仲間はジンベエでした。
「ニキュニキュの実の説はまだ生きているはず。これも言われていることだが、フランキーがその能力を継承する可能性もある。また錦えもんがフクフク(2929)の実であり、これがなんとも踊らされている気分で最高」
考察3「ルフィの腕にはエースの意思を受け継いだ入れ墨が入っているはず」
こちらも2010年刊行の「考察本」の説。
エースの入れ墨「AS(×)CE」は単なるスペルミスではなく実はサボの海賊旗のシンボルを含むものだと判明し、ファンを大いに感動させました。
そこから派生し「新世界以降、ルフィが七分袖になったのはエースとサボの意思を継いだ入れ墨を隠しているからだ」という説を同書は唱えたのですが、上裸のシーンはこれまで何度もあり、残念ながら入れ墨は確認できていません。
考察4「第1話でゴムゴムの実を食べたルフィが『おれは一生海から落ちない』」
『船から』の誤植かと思いきや、何刷になっても修正されていないということは……ワンピの世界は海の下がある、ないしは平面の可能性がある」
こちらで確認しましたが普通に「船から」と直されている版もありました。