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細田守監督「日本のアニメは表現の自由という言い訳で女性を搾取的に描いてきた。」

細田守監督「女性観は現実にも影響を及ぼす」

映画『竜とそばかすの姫』の細田守監督はアニメ作品で見られる”女性や少女の描かれ方”を問題視しているようだ。

日本の代表的なアニメ映画や漫画では女性をか弱く、空虚で、過度に性的なモノとして描いてきた 最近ではオリンピック組織委による一連の女性蔑視発言により露わになったが、女性が変化を求める今の時代において、女性の強さを伝える『竜とそばかすの姫』のメッセージは日本で共感を呼んでいる。

アニメの女性キャラは性的搾取につながる

「日本アニメの女性キャラは性的搾取につながる欲望のレンズを通して描かれることがよくある」と細田監督。「それらの描写のあまりに多くが、表現の自由だからという理由で、軽視されているように感じる」と付け加えた

日本アニメがどのように視聴者の女性像を形作ってきたのか、そして女性の美しさや力強さがどのような意味を持つのか。細田監督は自身の作品を通じてこれらに関心を向けてもらいたいようだ

「女性の搾取は、これは幻想の世界の話であって現実のものではないという考え方によって正当化されてきました。しかしこのような考え方は我々の現実にも影響を与えると思う」と監督はコーヒーをすすりながら述べていた。

 

季刊エス2009年7月号細田守インタビュー

「いやぁ、これねぇ……
絵コンテを描いていても、レイアウトチェックや原画チェックをしていても思うんだけどさ、
健二君はさておき、佳主馬が色っぽくて」
「やっぱり描いていても思うよね。十二歳くらいの子の妙な色気って言うのはさあ……
手足が妙に長くて、細くてさ、それで変声期でさ。
変化の瞬間って、実はすごく魅力的なのに、たぶん中一や中二の男の子たちは自分のそういう魅力に気づいていないんだよね。
惜しいなあ、みたいなね。
まあ、みんな手を出さないからね。
同年代の女の子も若すぎて、男の子の魅力に気づけないじゃん。
いやあ、良いんだよね……
プール帰りの男の子とかって、すごく色っぽいんだよね」
「何かそういう、いやらしい目線を佳主馬には監督ながら注いでしまう……」

過去の発言

「名前は伏せておきますが、アニメーション界の巨匠で、いつも若い女性をヒロインにする人がいます。率直に言って、彼は男としての自分に自信がないからそうしているのだと思います」