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環境少女 グレタ・トゥーンベリさん | 「誰か飛行機を使わないでスペインに行く方法教えて!」 | 環境賞受賞を辞退

グレタ・トゥーンベリさん「誰か飛行機を使わないでスペインに行く方法教えて!」

P25」が、当初の予定と同じ日程の来月2日から、スペインの首都マドリードで開催されることになりました。

チリ政府は地下鉄の運賃の引き上げをきっかけにしたデモや暴動などによる混乱を受けて首都サンティアゴで▽今月予定されていたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議と、▽来月2日から13日にかけて予定されていたCOP25の開催を、いずれも断念すると発表しました。

COP25についてはスペイン政府がチリに替わって開催することを提案し、会議の事務局が検討を行っていましたが、1日、提案どおり同じ日程でスペインのマドリードでの開催が決まったと発表しました。

ただ、スペインでは今月10日に議会選挙が予定され、北東部のカタルーニャ州ではスペインからの独立運動の指導者たちに実刑判決が言い渡されたことへの抗議活動が続いていて、およそ1か月で数万人規模の国際会議を開催できるか懸念もあります。

またCOP25には、温暖化対策を訴えるスウェーデンの16歳の活動家グレタ・トゥーンベリさんが参加を表明していますが、飛行機に乗らない主義のためことし8月にヨットで大西洋を横断してアメリカに到着していただけに、急きょスペイン開催となったことで会議に参加できるか注目されています。

COP25の開催地がスペインに変更になったことを受けてグレタさんは1日、みずからのツイッターに「間違った方向に地球を半周したことになってしまいました。11月に大西洋を渡る方法を見つけないといけません」と投稿しました。

そのうえで「誰か移動手段を見つける手助けをしてくれたらとてもうれしいです」とつぶやき、支援を呼びかけました。

環境少女 グレタ・トゥーンベリさん | 環境賞受賞を辞退

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)を、北欧の政府や議会でつくる「北欧理事会」が29日、北欧理事会賞の環境賞に選んだが、グレタさんは受賞を辞退した。自身のSNSで「とても光栄だが、気候変動対策を求める運動に賞はもう必要ない」と発信し、行動を促している。

世界に広がった温暖化対策の加速を求める学校ストライキを最初に始めたことで知られる。北欧理事会は授賞理由について「歴史的に重要な今、環境と気候変動を取り巻く議論に新たな息吹を吹き込んだ」と説明。世界の数百万人を動かし、政治家に具体的行動を求める運動になったことを評価した。

グレタさんは自身のインスタグラムで受賞辞退を表明し、「我々が求めるのは政治家や権力のある人が科学に耳を傾けることだ」とも記した。