タツノオトシゴの交尾は「小学生には性的すぎる」
美しい挿し絵で、タツノオトシゴについてわかりやすく書かれた本ですが、何が問題視されているのでしょうか。
タツノオトシゴの交尾を伝える本は、小学生には「性的すぎてふさわしくない」として、アメリカ・テネシー州の団体が、小学校からの撤去を求めている。
本の撤去を求めたのは、保守団体「マムズ・フォー・リバティー(自由を求める母親たち)」の支部で、子ども向けの本「タツノオトシゴ―ひっそりくらすなぞの魚」を、同州ウィリアムソン郡の小学校で使用するのを禁じるべきと主張している。
交尾を小学校で教えるのは早い?
「タツノオトシゴ―ひっそりくらすなぞの魚」は、タツノオトシゴの生態を紹介する子ども向けの絵本だ。
交尾や産卵にも触れていて「オスとメスは、お互いの尻尾を絡めて優しく回転し、体の色を変えます」「2匹は日没までダンスを続け、メスはオスの袋の中に卵を産みます。また、タツノオトシゴは繁殖期には数週間おきに交尾します。子育てのための袋を持っているのはオスだけで、メスだけが卵を産みます」と説明している。
美しい挿し絵で、タツノオトシゴについてわかりやすく書かれているが、マムズ・フォー・リバティーは、この本にタツノオトシゴの交尾が描かれている点や、オスが卵を育てるという説明を問題視している。