生きたままゆでる行為を禁じる法案成立
イギリス政府が「エビ・カニ・ヤドカリなどの十脚目の甲殻類、イカやタコなどの頭足類も意識を持っている」という報告を基に、動物福祉(感覚)法案の適用範囲を拡大することを発表しました。この修正により動物福祉(感覚)法案が施行されれば、イギリスにおいてエビやカニ、タコなどを生きたままゆでたり包装して販売したりすることは違法行為となります。
イギリスで審議中の動物福祉(感覚)法案は、「意識を持つ動物を気絶させたり冷凍させたりせず、生きたままゆでたり包装したりする行為」を禁止するというもの。この法案では「すべての脊椎動物は意識を持つ」とされていましたが、一部の動物愛護団体からの指摘を受けて、「無脊椎動物であるカニやエビ、タコなども意識を有しているため、法案の適用範囲に含まれる」という修正案が2021年7月に提出されました。