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断食中にマックのCMに負けてハンバーガーを食べた女性信者が宗教心を侮辱されたとして損害賠償訴訟

断食中にハンバーガーを食べた女性信者が宗教心を侮辱されたとして損害賠償訴訟

ロシア人女性が、ファストフード大手「マクドナルド」のおいしいハンバーガーを紹介する積極的な広告によって四旬節の断食をやめさせられたとして、裁判を起こしていると報じられています。

道徳的損害に対する補償として、1,000ルーブル(14ドル)を要求

ロシアのオムスク市に住む正統派キリスト教徒のKsenia Ovchinnikovaさんは、2年前に美味しそうな広告バナーで四旬節の断食をやめさせられたと主張して世界最大のファーストフードレストランチェーンを訴えています。この女性はマクドナルド社がキリスト教徒が肉やその他の動物性食品を食べることを控えようとする時期に、おいしい肉製品の広告を出したことで消費者保護法に違反し、彼女の宗教的感情を侮辱したと訴えています。彼女は、持続的な道徳的損害に対する補償として、1,000ルーブル(14ドル)を要求しています。

Ovchinnikovaさんが訴状で言及しているのは2019年の4月、四旬節の断食中に起きたとされる出来事だ。この女性は約1カ月間、肉類を一切食べていなかったが、オムスクの街を歩いているとマクドナルドのチーズバーガーやチキンマックナゲットの食欲をそそるバナー広告を目にした。16年間、四旬節に断食をしてきた彼女だが、どうしても食べたくなり近くのマクドナルドに入ってハンバーガーを注文した。その女性はすぐに自分の弱さに屈したことを後悔しましたが、ファストフードチェーンの積極的な広告を非難しました。

広告を見て、自分ではどうすることもできず、チーズバーガーを買ってしまいました」

「この時点で私はすでに1ヶ月間の断食をしていましたが、広告バナーを見て、自分ではどうすることもできず、マクドナルドを訪れ、チーズバーガーを買ってしまいました」
Ksenia Ovchinnikovaさんは声明文にこう書いています。
「マクドナルドの行動には消費者保護法の違反が見られます。私は裁判所に調査を依頼し、もし違反があった場合にはマクドナルド社に千ルーブルの精神的損害を補償することを義務づけていただきたいと思います」