熱中症でけいれん嘔吐の地獄絵図
「東京五輪・陸上男子50キロ競歩」
厳しい暑さが、体調に異変を起こす。川野にアクシデントが発生したのは42キロ付近。2位集団につけていたが、途中でコース脇に突っ伏して嘔吐。地面を2度、3度叩いて、悔しそうな表情を見せた。
川野は帽子を投げ捨てレースを再開。いったんは離された2位集団を猛追。5人の2位集団に追いついた。残り2周で1人が脱落。川野はメダル圏内にいたが、残り3キロ付近で徐々に遅れた。
「途中嘔吐してしまったのも内臓がやられてしまって、暑さにやられてしまった部分はあったけど、気持ちの面で絶対にきらせちゃだめだなと。いつ気持ちが切れてもおかしくない状態だったけど、そこは絶対に最後まで勝負するんだという強い気持ちで切り替えてやった」と振り返った。
レース後はメディカルへ直行。「途中嘔吐してしまったのもあって、レースが終わってから気持ち悪くなってしまった。あと、熱中症の関係もあって、けいれんしてしまって、つってしまうような感じだったので、医務室で冷やした」と明かした。