元ラーメンズの開会式ディレクター小林賢太郎がユダヤ人虐殺を揶揄
1998年5月、日本コロムビアから発売されたVHS「ネタde笑辞典ライブ Vol.4」に収録されているラーメンズの同コント。NHKの教育番組「できるかな」のパロディとして小林が「ノッポさん」に、「ゴン太くん」に片桐が扮した9分程度のネタとなっている。
ネタの中盤、「新企画を考案する」という会話の流れで、ノッポさん風の小林が以下の提案を語り出す。
「トダさんがさ、ほらプロデューサーの。『作って楽しいものも良いけど、遊んで学べるものも作れ』っていっただろ。そこで考えたんだけど野球やろうと思うんだ。いままでだったらね、『新聞紙を丸めたバット』。ところが今回はここにバットっていう字を書くんだ。いままでだったら『ただ丸めた紙の球』。ここに球っていう字を書くの。そしてスタンドを埋め尽くす観衆。これは人の形に切った紙とかで良いと思うんだけど、ここに人って字を書くんだ。つまり文字で構成された野球場を作るっていうのはどうだろう」
この提案にゴン太くん風の片桐が「いいんじゃない。ちょっとやってみよっか。『ちょうどこういう人の形に切った紙』がいっぱいあるから」と指で両手の人間の形を示して応じる。
そして、小林が「ちょうどこういう人の形に切った紙」について思い出したように「ああ、あの『ユダヤ人大量惨殺ごっこ』やろうって言った時のな」と呟くのだ。
「この小林のセリフは『大量の“人間の形に切った紙”』から『ナチスドイツが行ったホロコーストによる無数の死者』を連想させる言葉。『ユダヤ人大量惨殺ごっこ』という“ホロコーストいじり”の造語は極めて不謹慎。
サイモン・ヴィーゼンタールセンターから「ふさわしくない」と声明を出される
どんなにクリエイティブな人でも、ナチスの大虐殺の犠牲者を馬鹿にする権利はありません。ナチス政権は障害者も虐殺していたのです。この人物を東京オリンピックに関連付けることは、600万人の罪のないユダヤ人の記憶を侮辱し、パラリンピックを残酷に嘲笑することになります。
A person no matter how creative has no right to mock the victims of the Nazi Genocide. Nazi regime also gassed people with disabilities. Any association of this person to the Tokyo Olympics would insult memory of 6million innocent Jews and make a cruel mockery of the Paralympics.
— 中山泰秀 Yasuhide NAKAYAMA やっちゃん (@iloveyatchan) July 21, 2021