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インドで原因不明の病が拡散 | 口から泡を吹いて倒れる

インドでは原因不明の病気が拡散

新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るっている中、南インドでは原因不明の病気が拡散している。

突如として意識を失ったり、口から泡を吹いたり、異常を示す人が数百人も確認され、内1人が死亡。原因は未だに特定されず、インド当局は捜査に乗り出している。

南インドのアーンドラ・プラデーシュ州地域で住民数百人が異常症状を訴えた。

これらは突然意識を失ったり、泡を吐いて倒れたり、悪寒、嘔吐、頭痛などの症状が確認されている。

こうした状況は今月5日、同州のエルル地域の4村の住民45人に異常症状が確認された。

入院患者数は増え続け300人に達する

現地の病院で関連症状で治療を受けていた患者1人はすでに死亡した。入院患者数は増え続け300人に達したが、現在170人余りが退院した。

しかし、地域の医療当局はまだ原因を把握できていない状態だ。広い地域で患者が出続けたが、伝染病との関連性等、疾患の糸口を特定することはできなかった。

ただ患者らは、新型コロナウィルスの検査をしたところ全て陰性だったという。血液検査でも他の伝染病の感染は把握されなかった。

このため、首都ニューデリーの専門家チームが現地に派遣され、地域の医療陣とともに患者を診断し、調査を行っている。

医師「5年間医師生活をしながらこうした状況は初めてだ」

専門家らは、空気を通じた化学汚染物質関連中毒や腐った牛乳の摂取など、さまざまな可能性について状況を把握している。
当局は、患者から確保した脳脊髄液や現地で回収した食べ物、水などに対する精密調査の結果が出れば、症状の原因をより正確に把握できるものと見ている。

現地医師は「われわれは検査結果報告書を待っている。25年間医師生活をしながらこうした状況は初めてだ」と話した。