スパイダーマンがMCU離脱
米ウォルト・ディズニーと米ソニー・ピクチャーズの対立が報じられ、今後の「スパイダーマン」シリーズに暗雲が立ちこめている。
米Deadlineが「スパイダーマン」の単独映画の権利を所有するソニー・ピクチャーズと、スパイダーマンの商品に関するすべての権利を所有するディズニーが今後のスパイダーマン映画への共同出資に関して合意に至らなかったため、今後のスパイダーマン映画をマーベル・スタジオが製作できなくなったと報じたこと。
すべてのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品でプロデューサーを務めたマーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は、ソニー・ピクチャーズ作品である「スパイダーマン ホームカミング」「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」でも主導的な役割を果たしていた。この貢献に対し、もともと興行収入の5%を受け取る契約だったマーベル・スタジオを有するディズニーは、ソニー・ピクチャーズに両社が対等な立場で出資するという大幅な条件アップを要求。これをソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長が拒否したため、交渉が決裂したという。
この報道を受け、ファンのみならずMCUでホークアイ役を演じるジェレミー・レナーも反応。自身のInstagramに「ソニー・ピクチャーズさん、スパイダーマンをスタン・リーとマーベルに返していただけませんか。お願いします」と投稿し、スパイダーマンのMCU離脱に反対の意思を示した。
そんななか、ようやくソニー・ピクチャーズが公式声明を発表。金銭的な問題には触れていないものの、ファイギ氏がスパイダーマン映画から離れることを認めた。ソニー・ピクチャーズは声明内で、今回の報道は「誤解」であるといい、「大変残念ではありますが、次の『スパイダーマン』映画にケビン・ファイギ氏をリード・プロデューサーとして関与させないというディズニーの決定を尊重します。将来的にこの決定が覆ることを望みますが、今の彼はディズニーから与えられた案件で手一杯で、権利を所有しない作品に取り組む時間がないのです。これまでのケビンの働きに感謝し、示してくれた道を進み続けます」と、あくまでもディズニー側の意向に従った結果であることを強調している。
ソニー・ピクチャーズは「スパイダーマン」の映画化権を1999年に獲得。主人公スパイダーマンのみならず、「スパイダーマン」の原作コミックに登場する900近いキャラクターの権利を握っている。当時、マーベルは経営難から立ち直るために多くのキャラクターのライセンスを販売していた。その後、大半の権利を取り戻したものの、もっとも有名な「スパイダーマン」は取り戻せていない。
まとめ
版権、契約の問題はアメリカは日本より何百倍も重いですよね。
日本人は口約束や信用で物事を動かすことはあってもアメリカでは決してそういうことをしない。どんなに些細なことでも契約書を作成して物事をすすめる。
日本もそういう時代にはいっていくのかな。
でも、ソニーの版権取得があったからスパイダーマンは日本でアニメ化され、日本での認知がとてもあるということでもあります。
まぁ、ファンの一目線としてはスパイダーマンはやはりアメコミの象徴でもあるのでアベンジャーズに参加してほしいですけどね。